やっしーの休憩室
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かぐや姫のお話
かぐや姫は、月のお姫様ということで、輝く夜の輝夜(かぐや)という意味があるように思います。
かぐや姫は、竹から生まれました。
日本で、最大の湖と言われる琵琶湖は、琵琶の形に似ていることから、その名前がついたと言われています。
その琵琶湖の中央に竹生島(ちくぶじま)と呼ばれる島があり、湖の女神とされる弁天さんが祀られています。
弁天さんは、技芸天(ぎげいてん)とも呼ばれ、音楽や、芸能などの神様で、琵琶を持った姿で描かれることの多い神様です。
琵琶湖の琵琶は、弁天さんの持つ琵琶という意味も含まれるようです。
かぐや姫とは、この弁天さんと同一の神様だと思われます。
かぐや姫の物語で、一番、作者が伝えたかったことは、おそらく、「永遠の命」などいらないということだと思います。
かぐや姫の物語は、竹から生れ、絶世の美女となったかぐや姫
を、様々な男性が求婚し、帝も、その一人となります。
しかし、かぐや姫は、月のお姫様で、人間と結婚することが出来ず、月に帰らないといけませんでした。
お別れに、かぐや姫は、帝に不老不死の薬を渡します。
しかし、帝は、「かぐや姫のいないこの世で永遠に生きていても仕方ない」と、その薬を、月に一番近い山の頂上で、燃やしてしまいます。
その山が、不死の山で、不死山(富士山)になったという話です。
「永遠の命」は、人が求めるものです。
しかし、それよりも、価値があるものがあるということを作者は伝えたかったようです。
中国で、最初に統一を果たして、欲しいものを全て手に入れた秦の始皇帝と呼ばれる皇帝がいました。
全てを手に入れた彼が、
最後に求めたのが「永遠の命」でした。
彼は、はるか東の国にある蓬莱山(ほうらいさん)という山に、不老不死の薬があるという噂を聞き、徐福(じょふく)という人物に、たくさんの兵をつけて、取りに行かせます。
この東の国が、日本のことで、蓬莱山とは、富士山のことだったのかもしれません。
日本の神話にも、「永遠の命」に関係するものがあります。
天皇家の先祖である
邇邇芸命(ににぎのみこと)は、大山祇神(おおやまつみのかみ)から二人の娘を妃として差し出されます。
一人は、「永遠の命」を司る「磐長姫(いわながひめ)」というお姫様で、もう一人は、「儚い美しさ」を司る
「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」です。
邇邇芸命(ににぎのみこと)が選んだのは、
「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」でした。
「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」は、桜の女神です。
桜は春になると、華やかでとても美しいのですが、時が来ると散ってしまいます。
しかし、その美しさは、人の心の中に、いつまでも残り、忘れることが出来ません。
かぐや姫の美しさは、まさに桜の花びらと同じ意味だということです。
日本を代表する宝石に、真珠があります。
西洋では「月の雫」とも呼ばれます。
ダイヤモンドが「永遠の命」を表すとしたら、真珠は「儚い美しさ」なのかもしれません。