トルコの国旗
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日本の国旗は、白地に赤の「太陽」を表す日の丸ですが、トルコの国旗は、赤字に白の「月と星」で、丁度、日本の正反対のデザインのように感じられます。
トルコ人の祖先は、6世紀に中央ユーラシアに住んでいた突厥(とっけつ)という遊牧民族で、モンゴル高原を支配していた柔然(じゅうぜん)という遊牧民族の鍛鉄奴隷として鉄工に従事していましたが、552年に柔然から独立すると、部族連合である突厥可汗国(突厥帝国などと呼ばれることもある)を建て、中央ユーラシアの覇者となりました。 582年には内紛によって東西に分裂しました。 この時の東に分裂した民族が、日本に辿り着き、日本人と混血し、西に分裂した民族が、トルコ人になったと考える人もあるようです。 トルコ人と日本人が、同じ祖先だと考える人は、トルコ人に多いようです。 トルコ人に「海外旅行に行きたい国」や、「一番好きな国はどこか」と訊ねると、必ず「日本」という答えが返ってくるというぐらい親日の国です。 昔、トルコのイスタンブルに旅行に行った時に、明治天皇の肖像画が飾ってあるのを見かけて、びっくりした思い出があります。 |
余談ですが、宝石のトルコ石は、トルコでは採れません。 アフガニスタンなどで採れます。 何故、トルコ石と呼ぶかというと、トルコの貿易商人によって、西洋人が、トルコ石を初めて知ったからだといいます。 あと、アケメネス朝ペルシア統治下のエフェソス(現在のトルコ)に完成した、アルテミスを奉った神殿があります。 アルテミスとは、ギリシャ神話に登場する月の女神で、その神殿は、ギリシャにあるパルテノン神殿を凌ぐ大きさだったと言います。 世界の七不思議のひとつに挙げられていますが、現在は原形をとどめていません。 ここのアルテミスは、少し変わっていて、乳房がたくさんある姿をしており、豊穣の神、イシュタルと同一視されていました。 イシュタルとは、後で、ギリシャ神話のヴィーナスやキュベレーなどと習合する古代メソポタミアの神様です。 キュベレーは、ライオンを従えていて、アルテミスは、犬や鹿を従えているので、共通点が多いようです。 キリスト教では、ガブリエルと呼ばれる天使で、マリア様にキリストが身籠ることを伝えました。 イスラム教では、ジブリールと呼ばれる天使で、ムハンマドにコーランを授けました。 あらゆる文化で、崇拝された豊穣の女神です。 トルコ人の祖先のヒッタイト人について |
エフェソスのアルテミス像
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