やっしーの休憩室
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「VERSACE(ヴェルサーチ)」ロゴマーク
メデューサの顔がシンボルマークです。
映画「タイタンの戦い」予告編
ギリシャ神話で、メデューサと呼ばれる女の蛇の怪物がいます。
髪の毛が、全て、蛇で出来ていて、
彼女の目を見ると、石にされてしまうという怪物です。
ペルセウス(ペルシアから来た者という意味でミトラ神と同一とされる)に退治されます。
メデューサは、もとは、フェニキア(カナン)地方でバアル神と共に、信仰されていた豊穣の女神です。
ギリシャの首都、アテネでは、その名の通りの、アテーナーという戦争の女神が、守護神として祀られています。
全知全能の神、ゼウスの娘で、ゼウスが一人で生んだ神様とされます。
ギリシャは、多神教で、いろいろな神様が祀られていますが、アテーナーが一番人気の女神です。
他に、ギリシャには、美の女神アプロディーテー
や、月の女神アルテミスなどがいます。
それぞれ、別の女神だとされていますが、私は、三位一体の同じ神様なん
じゃないかと思っています。
日本でいう宗像三神(イチキシマヒメ、タゴリヒメ、タギツヒメ)と同じです。
そして、このアテーナーと、メデューサも、同一の女神で、起源はメデューサの方が古く、後から、ギリシャに伝わってアテーナーという名前になったんだと思います。
アテ-ナーの象徴は、フクロウと蛇です。
当時、ペルシア起源のミトラ神が、地中海から、ローマにかけて広がっていました。
ミトラ神は、蛇と、牛を滅ぼす神様です。
ギリシャで一番人気のあるアテーナーが
蛇と関係がある為に、滅ぼされたらたまりません。
そこで、異国の
女神のメデューサをミトラ神が倒したという事にして、それに、アテーナーが、力を貸したというストーリーに変えたんだと思います。
メデューサ(フェニキア)は敵だけど、アテーナー(ギリシャ)は、
ミトラ神(ペルシア)の味方だというストーリーです。
さて、このメデューサですが、もとは、こんな蛇の化け物ではありませんでした。
植物を実らせる豊穣の女神で、とても、美しい姿をしていて、フェニキアでは人気がありました。
このメデューサの旦那さんが、海の神、ポセイドーン
と言われます。
フェニキア人は、航海民族で、海の神、ポセイドーンが信仰されるのは、当然だと思います。
このポセイドーンも、フェニキアから、ギリシャに伝わりました。
ローマでは、ネプチューンと呼びます。
ポセイドーンのしもべは、馬、牛、イルカ
だそうです。
ギリシャ神話では、天空の神ゼウスと、海の神ポセイドーンと、死者の神ハデスは、男三兄弟です。
私は、これも、三位一体の一人の神様なんじゃないかと思っています。
日本でいう住吉三神です。
力のある神様です。
ポセイドーンの石像 ©Aavindraa
さて、この美人だったメデューサですが、髪の毛が、特に美しく、誰もが息を呑む美貌だったと言います。
あまりに綺麗だったので、本人も少し調子にのって、「私は、ギリシャのアテーナーよりも、美しい」と、本音をもらしていたそうです。
これが、アテーナーの耳に入って、逆鱗に触れ、メデューサを、醜い蛇の姿に変えたのだと言われます。
特に美しいと自慢していた髪は、一本、一本が、蛇に変えられたと言います。
これだけでも、悲劇のヒロインなんですが、それだけではなく、ペルセウスがメデューサを退治する手助けまで、積極的に行います。
神話だから、なんでもありです。
そして、最後は、メデューサの首を切り落として、ギリシャに持ち帰って
、アテーナーの持っているアイギスの盾(イージスの盾)にはめ込んだと言われます。
これによって、見る者すべてを石に変える、最強の盾が出来たそうです。
無茶苦茶な話です。
この何でも見るものを石に変えるメデューサの呪いを破った盾ですが、磨かれた鏡のような盾で、ペルセウスはメデューサの目を見ないようにして、この盾に映るメデューサの姿を見て位置を探り、メデューサの首を刎ねたのだという逸話もあります。
メデューサは日本神話の推古天皇である磐長姫(いわながひめ)であり、アイギスの盾は天照大神のシンボルの八咫鏡(やたのかがみ)で、
アテーナーは皇極天皇である
木花咲耶姫(このはなさくやひめ)
に該当するように思われます。
アイギスを手に闘うアテーナー
ギリシャ神話では、メデューサの首が切り落とされた時に、その血から、翼の生えた天馬ペーガソスと、黄金剣を持ったクリューサーオールが生まれたとされます。
そして、血が砂漠に落ちると、サソリなどの毒を持つ生き物が生まれ、血が海
に落ちると、珊瑚が生まれたと言います。
天馬ペーガソスは白い聖母マリアを意味し、日本の豊受大神に当たるようです。
クリューサーオールのシンボルは猪で、ギリシャと敵対した不死鳥であるフェニックスを信仰するフェニキア人が最初に住んでいたとされるイベリア半島で王様になったとされます。
クリューサーオールの息子ゲーリュオーンは三位一体の怪物で、アレキサンダー大王によって滅ぼされたペルシアのペルセウスの変わり果てた姿で、ヘラクレスに倒されます。
ヘラクレスはゼウスとミュケーナイの王女アルクメーネーの子供で、ゼウスの後継者としてのギリシャの象徴で、
シンボルは牛になります。
大物主命の子供の大国主命に当たるものと思われます。
アルクメーネーのmeneは月の力を意味し、聖母マリアを象徴し、その子供のヘラクレスは太陽神イエス・キリストを象徴しているという解釈もあるようです。
シュメール神話の月神シンが太陽神シャマシュという子供を儲けるのと同じ関係にあるようです。
ちなみにアルクメーネーは人間の
アムピトリュオーンとの間にもイーピクレースという子供がいて
、こちらは日本の神話の大己貴命(おおあなむじのみこと)に該当し、素戔嗚尊に養子縁組が認められる事によって大国主という名前を貰います。
イーピクレースはイエス・キリストの十二使徒
の一人で、双子の異名を持つトマスに該当するのかもしれません。
フェニキアと深い係りのあるイベリア半島は現在のスペインやポルトガルで、後に聖母マリア信仰の盛んなカトリックが航海技術を駆使して世界にキリスト教を布教するきっかけを作ります。
日本にやって来たフランシスコ・ザビエルもその一人です。
また、メデューサには、こういう逸話もあります。
首から滴り落ちた血は、ペルセウスによって、二つの瓶に集められ、アテーナーに献上されたと言い、右側の血管から流れて、右の瓶に入った血には、死者を蘇生させる効果が、左側の血管から流れて左の瓶に入った血には、人を殺す力があったとされます。
アテーナーは後に、メドゥーサの頭の右側から抜き取った、人を蘇生させる血を、アスクレーピオスに授け、アスクレーピオスは、この血を混ぜた薬を使用したとあります。
アスクレーピオスとは、医学の神様で、一匹の蛇が、らせん状にからまっている杖を持っている姿で、描かれます。
WHO(世界保健機構)や、NHTSA(アメリカ合衆国国運省幹線道路交通安全局)の救急車のマークは、このアスクレーピオスの杖からデザインを取っています。
話が少し、脱線しますが、2匹の蛇が、らせん状
にからまっている杖もあります。
ケーリュケイオンの杖(カドゥケウス
の杖)の杖と呼ばれ、ヘルメスが持っている杖と言われます。
日本では、
「金と火=日」の蛇のニギハヤヒと、
「水と木=月」の蛇のイチキシマヒメの
二人の蛇が合わさると、
「土=風」が生まれます。
翼は、風の象徴です。
このケーリュケイオンの杖も、2匹の蛇が合わさって、
ヘルメスの象徴である翼が生えています。
蛇に翼が生えて龍になる
わけです。
しかし、何回も、くどいようですが、アテーナーも、メデューサも、本当は、同じ神様なんです。
メデューサは、ステンノー、エウリュアレーという三姉妹の女神でした。
ギリシャでいう、アテーナー、アルテミス、アプロディーテーの三人です。
豊穣の女神であり、月の女神でもありました。
ローマでは、ゴーゴンと呼ばれました。
イタリア共和国の特別自治州のシチリア島という島があります。
映画「ゴットファーザー」のイタリアマフィアで、有名な島です。
この州の旗のデザインに、ゴーゴン(メデューサ)が使われています。
三本の足は、パレルモ、メッシーナ、シラクサの三つの岬を表しているそうです。
シチリア州(シチリア自治州)の州旗
この島は、フェニキア人が交易をしていた地中海の最大の島で、ローマの属州になる前は、ギリシャとカルタゴによる植民地支配を受けた島です。
カルタゴとは、フェニキア人が建設した都市国家で、最初にシチリア島を、支配していました。
それが、この島の権利を巡って、ギリシャとのシチリア戦争へと発展しました。
カルタゴは、海賊という強力な軍事力を有していました。
言わばポセイドーン
です。
ギリシャは、陸軍のゼウスです。
敗者のポセイドーンは、死んで地獄の王ハデスとなるのです。
このシチリア州の州旗のメデューサを、よく見ていただきたいのですが、髪の毛は、蛇ではなく豊穣を表す「麦の穂
」(マナ)になっています。
このメデューサは、化け物にされてしまう前の、もとの容姿を
残しているというわけです。
地中海と、シチリア属州(赤色部分)の地図 ©ThomasPusch