天満宮の神使、臥牛(京都市・北野天満宮) |
檜前氏(ひのくまし)は、奈良県飛鳥地方の檜隈(ひのくま)の地に居住したという、阿知使主(あちのおみ)を祖とする技術集団です。
『古事記』には、4世紀末の応神天皇(おうじんてんのう)の時代に、倭からの要請もあり、新羅や百済から技術者や、文人が、多く渡来したと書かれています。 その中に「秦造の祖」(はたのみやつこ)と、「漢直の祖」(あやのあたい)がいたようです。 『日本書紀』には、応神天皇20年9月の条に、「倭漢直の祖の阿智使主(あちのおみ)と、その子の都加使主(つかのおみ)は、党類十七県の人々を率いて来帰した」と書かれています。 |
毛利氏家紋 島津氏家紋
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この土師氏(はじし)から出た氏族で他に有名なのは「毛利氏」です。
長州藩のお殿様です。 有名な話で、「三本の矢」があります。 毛利元就が、3人の息子(隆元・元春・隆景)を枕元に呼び寄せ、1本の矢を折るよう命じます。 息子たちが難なくこれを折ると、次は、3本の矢を一つに束ねて折るよう命じました。 しかし、息子たちは誰も折ることが出来ませんでした。 元就は、この時、「一本では脆い矢も、束になれば頑丈で折れない」と、三兄弟が結束することを、強く訴えかけたという話です。 「三本の矢」は、後世の創作であるという説もありますが、この家紋が、三位一体を表していることは、間違いがないように思います。 三神の時は、住吉三神であり、梵、釈、閻魔であり、一神の時は、天神様であり、龍神様であり、出雲の神様です。 |
この大アルカナのカードの中で、一番、出てはいけない最凶のカードがあります。
それが「16番 塔」のカードです。 塔が雷で破壊され、塔から人々が、次々と落ちている絵柄のカードです。 人間は自分の力を過信して、神様の存在を忘れ、欲望のまま、損か得かで、行動を決定します。 しかし、それが間違いだと警告しているわけです。 「高い塔」が象徴するものは、慢心です。 神様の怒りに触れて、全てを失うというカードです。 人間の力には限界があります。 決して、人間は、世界の中心ではないということです。 神様の存在を信じ、怒りに触れないように、善行を積むこと。 その一番、重要なことが、「嘘」をつかないということです。 |
タロットカード 16 「搭」
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丸に六芒星の紋ヒンドゥー教の自らの尾をくわえる竜 |
話は変わりますが、キリスト教の旧約聖書や新約聖書の「約」とは契約のことで、共に、神様と人間の契約を表します。
六芒星が旧約のマークで、十字が新約のマークです。 丸に六芒星の紋は、丸に十字紋と同じなのではないかと思います。 二つの△と▽がクロスした契約の印です。 六芒星の形は、「亀」に似ています。 そして、丸は、ウロボロスという、自分の尻尾に噛み付いた無限を表す「蛇」です。 「蛇」と「亀」は、「北」を守護する神獣の玄武(げんぶ)を表します。 仏教では、毘沙門天と呼ばれています。 能勢妙見山の妙見(みょうけん)とは、古代バビロニア(現在のイラクの南部)に始まり、インドを経て、中国で、仏教と道教とを習合して、仏教と共に伝来した、妙見菩薩(みょうけんぼさつ)のことだそうです。 源満仲が、山そのものを御神体として信仰したことが始まりのようです。 |