ローマ・カピトリーノ美術館にあるヘーラクレースと二匹の蛇の像 |
ギリシャ神話にヘラクレスという神様がいます。
古代ギリシャ以前にギリシャの南端に広がるペロポネソス半島を中心に栄えたミケーネ文明のミュケーナイ王家の血を引くとされる神様です。 1872年に、ハインリッヒ・シューリーマンによってミケーネの遺跡が発掘され、巨大な切り石を用いた建築の獅子門が有名です。 彼は、ぺルセウスの孫のアルクメーネーにゼウスが生ませた子供とされ、元はカナンで信仰されたバアル・メルカルト神と、同一神だと言われます。 ゼウスは、次に生まれてくるペルセウスの子孫に、ミケーネの王にすると神々に宣言した為、ゼウスの正妻のへーラーが、生まれたばかりのヘラクレスを殺そうと2匹の毒蛇を揺り篭に放ちましたが、ヘラクレスは一瞬で、2匹の毒蛇の頭を握り潰したと言います。 |